Yii2のレスポンスにJSONやXMLを返す方法のまとめです。
Yiiは、昔ながらのスタティックなページ遷移のWebアプリケーションの方が向いているフレームワークですが、シングルページアプリケーションやAPIを公開に対応するにあたって、HTML以外のJSONやXMLを返す必要がある場合も多々あります。
そこで、Yii cookbookのGithubに調度良い記事「Working with different response types」があったので、試した内容を書き出してみました。
Yii2でのレスポンスフォーマットの指定方法
以下のコードはGiiのCRUD Generatorで作成したindexアクションです。
// app/controllers/ArticleController
// ...
public function actionIndex()
{
$searchModel = new ArticleSearch();
$dataProvider = $searchModel->search(Yii::$app->request->queryParams);
return $this->render('index', [
'searchModel' => $searchModel,
'dataProvider' => $dataProvider,
]);
}
コントローラーのrenderメソッドは、Viewの実行結果のHTMLを返します。
Yiiのコントローラのアクションは、HTML文字列の他に以下のような型を返すことができます(つまりmixedです)
- 配列
- Arrayableインタフェースを実装するオブジェクト
- 文字列
- __toString()メソッドを実装したオブジェクト
加えて、Yiiは、各アクションで、returnの前に\Yii::$app->response->format
にレスポンスのフォーマットをセットできます。
\Yii::$app->response->format = \yii\web\Response::FORMAT_JSON;
指定できるフォーマット(参考)は以下のとおりです。
- FORMAT_RAW
- FORMAT_HTML
- FORMAT_JSON
- FORMAT_JSONP
- FORMAT_XML
デフォルトはFORMAT_HTML
です。
JSONを返す
indexアクションをJSONを返すように修正すると以下のようになります。
// app/controllers/ArticleController
// ...
public function actionIndex()
{
\Yii::$app->response->format = \yii\web\Response::FORMAT_JSON;
$articles = \app\models\Article::find()->all();
return $articles;
}
ActiveRecordオブジェクトの配列$articles
は、\yii\helpers\Json::encode()
を使ってJSONに変換されます。
また、ActiveRecordeはArrayableインタフェースを実装しているので、簡単にJSONに変換できる仕組みになっています。
ブラウザで確認した結果です。
XMLを返す
XMLを帰す場合は、\Yii::$app->response->format
にセットする値をFORMAT_XMLに変更するだけです。
// app/controllers/ArticleController
// ...
public function actionIndex()
{
\Yii::$app->response->format = \yii\web\Response::FORMAT_XML;
$articles = \app\models\Article::find()->all();
return $articles;
}
結果は以下のようになります。
コントローラー全体でフォーマットを指定するには
コントローラーのすべてのアクションで、フォーマットをJSONにしたい場合は、以下のようにinit
メソッドでセットすることができます。
// app/controllers/ArticleController
// ...
public function init()
{
parent::init();
\Yii::$app->response->format = \yii\web\Response::FORMAT_JSON;
}